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今では、日本人は約2万年前から温暖多湿地域の東アジアにおいて、土地で取れるものを食べ、 この天候のもとで長く暮らしてきたことをふまえて、 確かに同じ関節リウマチの患者さんでも、北海道(比較的乾燥低温)、北陸(多湿低温)では症状が全く違くことを目の当たりにし、これは当たり前の事実なのだと確信するようになりました。

目が覚めました。

ちなみに、これらの症状に対しては「蒼尤(そうじゅつ)」「白尤(びゃくじゅつ)」「猪苓(ちょれい)」などの治療薬が厳然と、太古から存在します。





身体の弱い人は心も弱くなり、体の強い人は心も強くなります。つまり、身体を強くすることで、心の病を乗り越えると説くわけです。
確かに、体(内臓)の頑強な人には、うつなどの傾向はあまりありません。心を病んでいる多くの人は、身体とりわけ内臓の弱さに問題があるのです。

実際、膵臓や胃を強くする「高麗人参(にんじん)」系統を処方して、多くのうつ傾向の患者さんを治療可能としました。
また神経を司るといわれる、「肝臓」「心臓」「腎臓」を治療することによって、自律神経の治療を多く行ってきました。





アトピーは肺の問題であり、パーキンソンは心という風にです。これは現代医学となじみませんが、治療に結びつけます。





過去数千年にわたり、世界中のあらゆる生薬・経絡(ツボ)を治療につかってきました。

この間、薬の強さ・弱さ・効能・副作用を知り尽くすことにより、安全に、しかも多種類の治療薬を持つことができるようになりました。
意外に感じるかもしれませんが、西洋医学では体を温めようとする薬は存在しません。

東洋医学では、温める、冷ます(体の表面の場合・深部の場合)、潤す、乾かす、吐かせる、瀉する(下剤)、持ち上げる(下垂を防ぐ)、けいれんを止める、筋を緩める、血流を良くする、腺を活発にする、骨・靭帯・血液を作る等々多種多様の治療方法に優れています。





がんを発見する検診技術や、糖尿病・高血圧の治療薬には素晴らしいものがあります。
ただし漢方薬・鍼灸マッサージを併用することによって、西洋薬が減らせたり(うまくいくと中止できたり)、がんになりにくい体質を作ることができたりと、西洋と東洋の融合はわれわれにとても良い効果を生み出すことと確信します。
実際には、東洋医学単独・東洋西洋併用・西洋単独と、個人のご要望を第一に細かく丁寧に対応していきます。






実は、はりやお灸は痛いものでも熱いものでもはありません。感染の危険性もまったくありません。
具体的には歯磨きで感じる歯茎の痛み程度です。こどもでも安心して治療を受けることができます。

漢方薬は西洋薬と決してぶつかりません。ほとんどが同時に服用可能です。ご要望があれば丁寧に説明します。ご安心ください。
漢方にはエキス製剤と言って、顆粒の薬も多く存在します。決して服用しにくいものではありません。

かつてのような、苦さはなく、小児用では甘いものもあります。またご要望に応じて、無味無臭のカプセルも処方します。
出来合いの顆粒処方も多数あり、毎回煎じる必要はごく稀です。






また長期に服用して、体質そのものを変えてしまう方法もあります。





特に、民間の処方には安易に痩せられるなどのうたい文句になどにより、強い副作用を呈している患者さんが大変多くおられます。本当に専門家として悲しいことです。

ここでやや強く申し上げたいことは、漢方・はり灸マッサージは、とても複雑で、難解な処方であり、片手間に処方・治療ができるものではありません。副作用もかなり存在します。
そのかわり、処方がきちんと合えば、厳然とすさまじい効果を出すのも事実です。

当院では資格を有する格経験豊かな専門職(医師・鍼灸あんまマッサージ師)により、きちんと安心・安全の処方をします。ともあれ、文証(文献等)、理証(つじつまがあっているか)、現証(事実治っているか→これが最も重要)に照らし合わせて、きちんと正しく役に立つ東洋医学を提供してまいります。





私自身が東洋医学を目指すきっかけにもなった、こどものアトピーについてですが、生後直後より全身が真っ赤にあり、かきむしり血だらけにあるという重症な有様でした。
当時は東洋医学を未就学でしたので、横浜のある(今でも感謝しています)漢方の名医にこどもを紹介し連れて行きました。
結果、ものの見事に、数年間苦しんだ症状が数週間で峠を越し、約1年半で完治することができたのです。

またある横須賀市の症例ですが、90歳代の完全な寝たきり・失語の老婦女でした。
高麗人参を名メインとする処方を加えたところ、見事に蘇生し、現在97歳で30歩け、家族との豊かなコミュニケーションがとれるまでに改善しています。

さらにある障害をもって生まれてきたこどもの症例ですが、漢方処方することによって、風邪をひきにくい体質で免疫力が高まり、ついては足も強くなり、小児神経科からは「将来も歩行不能」と断言されていたところが、いまでは一人で学校に通学できようになった子もいます。